政府は6日、「すべての女性が輝く社会づくり本部」(本部長=安倍晋三首相)の会合を開き、女性活躍加速のための重点方針を決めた。
女性への暴力対策に力を入れ、性犯罪被害の相談電話に全国共通の短縮ダイヤルを新設する。

性犯罪被害の相談電話は都道府県警がそれぞれ番号を設けているが、「#4桁番号」で全国どこからでもつながるようにする。
小児救急電話相談(#8000)や日本自動車連盟(JAF)のロードサービス(#8139)などにならい、性犯罪についても相談しやすい態勢を整えるのが狙いだ。

重点方針では、パスポートの氏名表記について、2019年度をめどに本人の届け出だけで結婚前の旧姓併記を可能にする手続き簡素化を明記。
アダルトビデオ(AV)の強制出演や、女子高校生らに接客サービスをさせる「JKビジネス」の取り締まり強化も盛り込んだ。

性犯罪の規定を110年ぶりに見直す刑法改正案の成立もめざすとしている。(平林大輔)

■女性活躍加速の重点方針の骨子

○性犯罪被害の相談電話に短縮ダイヤル導入

○アダルトビデオへの出演強制やJKビジネスへの対策強化

○パスポートへの旧姓併記の手続き簡素化(2019年度めど)

○乳児用液体ミルクの製造・販売へ基準設定

○企業の女性活躍の情報の「見える化」推進

○女性活躍情報を就職・投資の判断材料に

配信 2017年6月6日10時44分
朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASK66340KK66ULFA004.html