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【6月6日 時事通信社】英ロンドンでのテロ事件後、トランプ米大統領がツイッターに、カーン・ロンドン市長への批判を繰り返し投稿し、波紋を広げている。事件を受けたカーン氏の発言をトランプ氏が誤解したのが発端とみられるが、惨劇に見舞われた市のトップに対する無遠慮な書き込みに、英国側では反発の声が上がっている。

 イスラム教徒初のロンドン市長でもあるカーン氏は、事件後の4日、「市民はしばらく(街頭で警戒に当たる)警官が増えるのを目にするが、怖がる理由はない」と表明した。トランプ氏はこの発言を取り上げ、ツイッターに「少なくとも7人が死亡、48人が負傷したというのに、ロンドン市長は『怖がる理由はない』と言った!」と投稿した。

 トランプ氏はその後、市長発言の背景について説明を受けたとみられるが、誤解をわびるどころか、5日には「カーン市長は自身の発言について慌てて考えざるを得ず、哀れな言い訳をした」と書き込んだ。

 当初は相手にしない姿勢だったカーン氏だが、繰り返される暴言を受け、英BBC放送に「トランプ氏だろうが誰だろうが、われわれの共同体を分断することは許さない」と不快感を表明。自由民主党のファロン党首は「哀悼の時に、われわれの国家的価値を侮辱した」と怒りをあらわにした。(c)時事通信社

2017/06/06 14:44(英国)