国営昭和記念公園(東京都立川市、昭島市)の散策に年間約2億円の高齢者医療費抑制効果――。
そんな試算結果を国土交通省の同公園事務所がまとめた。

調査は昨年11月に5日間、無作為に選んだ65歳以上の来園者459人(男性245人、女性214人)に歩数計をつけてもらって退園時に回収、滞在時間も記録した。平均年齢は73歳で、最高齢は87歳。
その結果、歩数は男性の平均が6764歩、女性は6417歩だった。滞在時間は最長が約7時間、最短は約30分で、平均は約3時間だった。

これらを基に、同省がガイドラインで公表している数値や計算式を用いて試算。すると、健康増進による医療費抑制効果は、男性が年間約0・9億円、女性が年間約1・1億円で、計約2億円に上る、との結果がはじきだされた。
同事務所は「公園が健康増進に役立つことが数値で分かったので、さらに運動イベントなどを開催して地域の健康寿命を延ばし、医療費抑制に貢献していきたい」としている。

配信 2017年07月07日 14時41分
YOMIURI ONLINE
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