記録的豪雨となった九州北部の被災地では8日、行方不明者の捜索や孤立者の救助が続いた。

 死者は、福岡県朝倉市で新たに1人確認され、同市と東峰とうほう村、大分県日田市で計16人となった。新たに1歳男児を含む4人の身元も判明し、行方不明者は計15人。朝倉市と東峰村で集落の孤立状態はほぼ解消されたが、日田市では500人以上が取り残されている。

 朝倉市によると、新たに身元が分かったのは、7日に発見された同市一木の江藤由香理さん(26)と長男の友哉ゆうやちゃん(1)、江藤さんの母親で同市黒川の渕上麗子さん(63)。3人は倒壊した渕上さん方の1階部分で見つかった。大分県によると、7日に見つかった遺体は日田市鶴河内の矢野知子さん(70)と判明。既に身元が確認されている矢野英俊さん(79)の妻という。

 一方、佐賀県警は、佐賀市などの有明海で8日午前、女性3人の遺体が見つかったと発表。被災地から豪雨で流された可能性があり、確認を急いでいる。

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2017年07月08日 12時44分読売新聞
http://yomiuri.co.jp/national/20170708-OYT1T50082.html
土砂が押し寄せ車が埋まった住宅で捜索する自衛隊員(8日午前10時6分、福岡県朝倉市杷木松末で)=泉祥平撮影
http://yomiuri.co.jp/photo/20170708/20170708-OYT1I50019-1.jpg