https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170727-00000061-jij-soci

厚生労働省は27日、2016年の日本人の平均寿命は男性が80.98歳、
女性が87.14歳と発表した。

前年からの伸びは男性0.23歳、女性0.15歳で、いずれも過去最高を更新。
世界トップクラスの長寿国で、男女とも香港に次ぐ2位だった。

平均寿命は、その年に生まれた0歳の平均余命を示す。全年齢の死亡状況を
集約しており、保健福祉水準の重要指標として用いられている。

統計を取り始めた1947年は男性50.06歳、女性53.96歳だったが、医療技術の
進歩や公衆衛生の向上などに伴い、右肩上がりで伸びた。今年4月公表の
将来推計人口では、平均寿命のさらなる上昇が見込まれ、2065年に男性で
84.95歳、女性で91.35歳に達する可能性が示された。

16年生まれの人が65歳まで生存する割合は、男性で89.1%、女性で94.3%に微増。
90歳までの生存率は、男性で4人に1人、女性で半数に達している。

将来どの死因で亡くなるかを見た場合、いずれも「がん」の死亡割合
(男性29.14%、女性20.35%)が最も高く、平均余命を男性で3.71歳、女性で2.91歳
縮めている。他の死亡率は老衰を除き、男女とも「心疾患」「肺炎」「脳血管疾患」の順。
大半は年々低下しているが、女性のがんは微増傾向にある。

世界50カ国・地域で比較すると、日本は男女とも、トップの香港
(男性81.32歳、女性87.34歳)の次だった。