神戸市議会の自民党系会派による政務活動費の不正支出問題で、神戸地方検察庁は、書類送検されていた当時の会派の幹事長らいずれも現職の議員3人を、詐欺の罪で在宅のまま起訴しました。
在宅で起訴されたのは、神戸市議会の会派だった「自民党神戸」に所属し、当時、会派の幹事長だった岡島亮介被告(74)と会計責任者だった梅田幸広被告(68)、それに竹重栄ニ被告(68)の3人でいずれも現職の議員です。

起訴状などによりますと、3人は、架空の領収書や金額を水増しした領収書を使う手口で政務活動費を不正に請求し、岡島議員が平成24年度から26年度分のおよそ970万円を、梅田議員と竹重議員が平成22年度から26年度分の合わせておよそ1340万円をだまし取ったとして詐欺の罪に問われています。
検察によりますと、3人が不正請求した政務活動費は、会派の裏金に充てられたほか、一部は私的に流用されたということです。検察は3人の認否を明らかにしていません。

神戸市議会議員の政務活動費をめぐっては、おととし、「自民党神戸」による不正支出が明らかになり、所属していた議員が3400万円余りを市に返還し、市議会から告発を受けた警察が、ことし4月、死亡した元議員を含め4人を詐欺などの疑いで書類送検していました。

配信 7月27日 20時13分
NHK NEWS WEB
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