オーストラリアの警察当局は29日から30日にかけて、航空機での爆破テロを計画していた疑いでシドニー市内の5カ所を捜索し、4人を逮捕した。警察は、テロ計画は「イスラム過激思想に感化されたもの」とし、国内の主要空港では保安検査が強化された。

 捜索は市内の中心部サリーヒルズのほか、南東部4カ所で29日午後に始まり、一部では30日も続いている。「爆発物とみられるものが押収された」との地元報道もある。

 30日朝、警察幹部らとともに記者会見したターンブル首相は、空港での保安検査を、シドニー空港では27日から強化し、29日にそのほかの国内の主要空港に広げたことを明らかにし、「旅行者は少なくとも2時間前には空港に到着を」と呼びかけた。(シドニー=小暮哲夫)
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