去年11月、白山市のホテルで、女性を殺害したとして殺人などの罪に問われた男の裁判員裁判。金沢地裁は1日、懲役16年の実刑判決を言い渡した。
午後4時から始まった判決公判。当時22歳の女性を殺害した罪などに問われていた丹羽信宏被告(31)。判決内容を言い渡されている間、じっと動かず、少しうつむいたまま表情を崩さなかった。この事件は、去年11月、丹羽被告が、白山市内のホテルで出会い系サイトで知り合った大阪市の城戸真綺さんの背中や胸など10か所以上を包丁で刺して殺害したものだ。これまでの裁判で起訴内容を全面的に認めていた丹羽被告。弁護側は被告が以前に出会い系サイトを利用した際に女性とトラブルになったとして「恐怖心からの犯行。計画性はなかった」などと主張。一方、検察側は、「一方的な思い込みによる犯行で到底正当化されない」とした上で、「女性の態度に不満があった」と強い殺意を指摘し、懲役18年を求刑していた。そして、1日の判決公判では、懲役16年の実刑判決が言い渡された。金沢地裁は「思慮の浅い判断と身勝手な思考から生じたもので、酌量の余地に乏しい」と指摘した。しかし、被害者の母親は「死刑判決にしてほしかった」と報道陣に訴えた。一方、丹羽被告の代理人弁護士は控訴するかどうかは未定だとしている。

http://www.news24.jp/nnn/news87116626.html
[ 8/1 19:59 テレビ金沢] 2017年8月2日 更新