ZAKZAK(夕刊フジ) 2017年8月5日 17時12分
http://news.livedoor.com/article/detail/13435210/

 茨城を震源とする不気味な地震が相次いでいる。3日の昼過ぎにもマグニチュード(M)4・5(推定)が発生し、2日から3日までにM4以上の地震が3度、最大震度4を2度も記録した。まだ地震は続くのか。起きるならどこなのか。地震予測の専門家は茨城を含む関東地方から東北にシグナルが出ていると警戒する。

 3日の地震は午後1時45分ごろ、茨城県南部、深さ約50キロを震源として発生。茨城、埼玉、千葉などで震度3を計測した。2日の2度の揺れを含めて立て続けの印象だ。

 日本地震予知学会の会長で電気通信大名誉教授の早川正士氏は、これらが起きる兆候を事前にキャッチ、自らが主宰する地震予測サイト『予知するアンテナ』(会員制)で発表していた。

 「南東北から関東地方にかけて揺れを感じる地震がありそうだったため、1日の時点で(『予知するアンテナ』に)情報を出した。茨城が最も揺れる兆候があったため、警戒が必要な地域として茨城を赤字で示していた」と話す。

 早川氏は、地震が起こる約1週間前、前兆現象として起きる地殻のヒビ割れに着目。このヒビが発生させる電磁波が地球上空の電離層に与える影響を分析し、発生場所と地域を割り出している=別項。

 1日発表の予測では8日までの間に茨城、千葉、福島、宮城にかけて、陸ならM5・0程度、海底の場合はM5・5程度とシミュレーション。発表翌日と翌々日、この予測通りに地震が発生した。

 ゾッとするほど当たるこの分析、次はどこで起きるのか。

 早川氏によると、先の茨城、千葉、福島、宮城は8日まで引き続き警戒が必要。このほか、「青森、岩手のあたりでも兆候が出ている。規模は陸ならM5・0程度、海底ならM5・5程度をみられる」(早川氏)。こちらはこの1週間が危ないという。備えだけはしっかりしておきたい。

 【早川氏の理論】地震が起こる約1週間前、前兆現象として地殻のヒビ割れが起こる。このヒビが電磁波を発生させ、地球上空の電離層に作用する。電離層は通常、上空60キロメートル〜800キロメートルに存在するが、電磁波の影響を受けると地上に数キロメートル近づく。地上から送信される電波は電離層ではね返り、再び地上で受信されるため、異常があった場合は、電波の送受信がいつもより短時間で行われることになる。各地の観測所で得られた結果から地震の震源地と発生時期を予測している。