東日本大震災の津波で大きな被害を受けた石巻市大川地区の街並みを地域の人たちの記憶により再現した模型が完成し、同市河北総合センターで16日まで展示されている。

お盆に合わせて足を運ぶ人も多く、「かつての古里に帰ってきた気分」と喜ぶ出身者からは、地区での常設展示を求める声が上がった。【百武信幸】

震災発生から6年5カ月となった11日。法事の帰りに親族で足を運んだ埼玉県入間市の元教員、安道佳子さん(66)は2度、歓声を上げた。

最初は再現された模型を目にして「わあ、懐かしい」、続けてそれを見ていた男性が同窓生だと気づいて「中学までずっと一緒だったよね。わあ、会えてうれしい」。模型を見ながら思い出話が止まらなかった。

模型は大川地区のうち、特に津波の被害が大きく、災害危険区域になった「釜谷・間垣地区」と「尾崎(おの…  残り531文字(全文888文字)

大川地区の復元模型の前で思い出話に花を咲かせる地元出身の来場者ら=石巻市の河北総合センターで
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配信 2017年8月15日
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