秋の味覚、サンマの入荷が本格的に始まり、仙台市の中央卸売市場では、朝早くから仲買人たちの競り落とす声が響き渡りました。

仙台市若林区にある仙台市中央卸売市場には、14日に北海道で水揚げされたサンマおよそ12トンが入荷しました。卸売業者によりますと、仙台の市場にサンマが大量に入荷するのは今シーズン初めてで、ことしは小ぶりなものが多いものの、脂の乗りはよいということです。

仲買人たちは、実際に手に取って大きさなどを確かめたあと、威勢のよい掛け声で次々と目当てのサンマを競り落としていました。16日の取引価格は1キロ1500円程度が中心で、スーパーなどの店頭では1匹200円〜300円程度で並ぶ見通しだということです。

ことしのサンマをめぐっては国の研究機関が、日本の近海に来る数が、過去最低の水揚げとなった去年をさらに下回るという見通しを示しています。

卸売業者の菅野清人さんは、「ことしの漁は楽観できないが、おいしいサンマを食べたいという皆さんの思いに応えるためにも集荷を頑張りたい」と話していました。

サンマの入荷は、来月上旬から中旬にかけてピークを迎える見通しだということです。

8月16日 11時05分
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