https://www.cnn.co.jp/m/fringe/35105825.html

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)の土星探査機カッシーニがこのほど、最終任務となる土星の大気観測を開始した。

カッシーニは土星の大気から1630〜1710キロの軌道を5回にわたり周回し、ガス成分などのデータを集める。大気と接触しても安定を保てるよう、推進エンジンが搭載されている。

探査機が土星にここまで近づくのは初めて。内部構造や輪の構成成分の解明にもつながる可能性があるという。

探査計画の担当者は「土星の大気を調べることは、惑星探査の長年の目標だった」と話す。

カッシーニは1997年に打ち上げられ、2004年に土星軌道に到達。13年間にわたって観測を続けてきた。

最終任務の周回が完了した後、米東部時間の9月15日朝には土星の大気に突入し、流星のように燃え尽きる予定。この間にも測定装置をすべて作動させて、直前までデータを送信し続ける見通しだ。

2017.08.16 Wed posted at 09:38 JST