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アメリカの中央銀行、FRB=連邦準備制度理事会が、先月開いた会合で、年内にあと1回想定されている追加の金利の引き上げについて、物価の伸びの鈍化を踏まえ、慎重な意見が出た一方、雇用の改善が続く中、利上げを遅らせるべきではないという指摘も出て、意見が分かれていたことがわかり、今後の利上げの道筋はやや不透明になっています。

FRBは16日、先月開いた、金融政策を決める会合の議事録を公表しました。

それによりますと、参加者は金融政策の引き締めに向けて、量的緩和策で膨らんだFRBの資産規模の縮小について「比較的早く始める」ことでおおむね一致したことがわかり、市場では来月の会合で縮小が決まるという見方が強まっています。

一方、追加の金利の引き上げについては、物価の伸びが鈍化していることを踏まえ、慎重な意見が出たのに対して、雇用の改善が続く中、利上げを遅らせるべきではないという指摘も出ました。

FRBは、緩やかな景気拡大を背景に、年内にあと1回の利上げを想定していますが、参加者の間で意見が分かれていることが明らかになり、今後の利上げの道筋はやや不透明になっています。

8月17日 7時07分