摘発した老舗「01」は組資金源
毎日新聞:2017年8月31日 15時00分
http://mainichi.jp/articles/20170831/k00/00e/040/307000c

■ミナミで20年営業続け、年間約十数億円の利益

 大阪府警が6月に摘発し、2億円以上を押収した大阪市中央区のバカラ賭博店は、指定暴力団・山口組の直系組織「大原組」(同市生野区)の主な資金源だったとみられることが捜査関係者への取材で分かった。
大阪・ミナミの繁華街で移転を繰り返しながら約20年間営業を続け、年間約十数億円の利益を得ていたという。


 捜査関係者によると、関係者への聴取から複数の組幹部が長年にわたって経営に関与していた疑いが浮上。
府警は山口組総本部(神戸市灘区)への上納金などに充てられたとみて資金の流れを追及している。

 府警保安課は6月26日、中央区心斎橋筋2の雑居ビル4階のバカラ賭博店「01(ゼロワン)」を摘発し、現金計2億1200万円を押収。
これまでに経営者とみられる職業不詳の男(62)ら関係者12人を賭博開張図利の疑いで逮捕している。

 同課が売り上げを記録したUSBメモリーなどを分析したところ、毎月数千万〜1億円強の利益を上げていたことが判明した。
バカラはトランプのカードの合計数の大小を賭ける賭博。
同店は国内有数の歴史を持つバカラ賭博店として口コミで広がり、昨年末の移転までは「大河」という店名で営業していたという。