http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170901/k10011121821000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_007

東芝の元子会社のウェスチングハウスに原子力発電所の建設を発注したアメリカの電力会社は、運転開始が遅れても、完成させたほうが経済的だとして建設を続行する方針を発表しました。

東芝の子会社だったウェスチングハウスは、アメリカの電力会社2社が発注した原発の建設工事を進める中、工事の大幅な遅れなどから、ことし3月に経営破綻しました。

電力会社2社のうち、南部サウスカロライナ州で2基の建設を発注したスキャナ電力はコストの増加を理由にことし7月、建設の断念を決め、もう1社のサザン電力の対応が焦点となっていました。

これについて、サザン電力は31日、南部ジョージア州のボーグル原発の3号機と4号機について建設を続行する方針を決め、必要な許可を州当局に申請したと発表しました。

この理由として「今後60年から80年、割安なエネルギーを作ることができ、経済性を総合的に判断した」としています。

当初の予定より5年遅い2022年11月までに2基の運転開始を目指します。アメリカでは1979年に起きたスリーマイル島の原発事故のあと原発の新規建設はなく、サザン電力の対応が注目されていました。

東芝は原発の建設を契約どおりに進められない保証として支払う「親会社保証」について、およそ4100億円を支払うことですでに合意しています。

9月1日 6時49分