希望の党への合流を決めた民進党の前原誠司代表(衆院京都2区)が7日、京都市内で京都新聞社のインタビューに応じ、衆院選後の首相指名選挙について「自民党議員はあり得ない」との考えを示した。
 −なぜ、希望への合流だったのか。
 「安倍政権の5年間、党勢の低迷が続いてきた。安全保障関連法に反対して野党共闘をしたが、存在感が高まったわけでもない。共闘以降、左旋回が強まり、共産党を気にして憲法改正や消費税の問題で発言できなくなった。このまま衆院選に突入すれば、壊滅的な状況に陥る」
 「安倍政権を終わらせるには与野党が1対1の構図をつくる必要がある。選択肢は野党共闘、選挙区での共産党とのすみ分け、野党再編の三つと考えた。小池百合子東京都知事が代表になって希望を設立する動きがあり、連携して自らの思いでもある『非自民・非共産』の大きなかたまりをもう一度作ることにした」
 −希望に参加するか。
 「政策協定書は小池代表とともにまとめた。将来は希望に参加したい。民進代表として地方組織の在り方などを調整し、衆院選後は無所属で立候補した人たちとも相談する」
 −希望は自民党との違いが見えづらい。
 「外交安全保障は現実路線で、大きな違いはないが、内政は違う。例えば、『中福祉・中負担』で社会保障を充実すると主張してきたが、小池代表も賛同しており、選挙でも争点として訴える。財源は消費増税分を想定していたが、安倍政権の経済政策の路線で増税すると格差を広げることになる。希望が公約にしている増税凍結は理解できる」
 −小池代表を首相候補として指名できない。衆院選の目標と首相指名の対応は。
 「安倍政権を過半数割れに追い込んで倒すため、比例を含めて233人以上を立てる。首相指名は小池代表と相談するが、自民の議員はあり得ない」
 −参院は自民、公明で過半数に達している。
 「仮に衆院選で勝ったとしても、政権運営が難しい『ねじれ国会』になる。小池代表とは再来年の参院選を見据え、どのような対応をとるべきかを相談している」

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