香美「熊野の神事の米」を収穫

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20171009/8010000385.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

世界遺産に登録されている三重県熊野市の神社でかつて神事に使われていた米の収穫が、
米の再生に向けた取り組みが続く高知県香美市で行われました。

収穫されたのは三重県熊野市の「花の窟神社」で神前に供えられていた「ふさなり」と呼ばれる米です。

9日は香美市にあるおよそ10アールの田んぼで地元の農家たちがコンバインや鎌を使い
黄金色に実ったふさなりの稲を刈り取りました。

香美市では6年前に亡くなった高知県出身の植物学者の遺品から
ふさなりの種が発見されたことをきっかけに、地元の農家が生産組合をつくり、
おととしから再生に向けた取り組みが続いています。

生産組合によりますとふさなりは稲が1メートル30センチほどと背が高く、
米を蒸すと甘い香りがするのが特徴で、かつては花の窟神社の周辺で栽培されていましたが、
今ではほとんど作られていないということです。

生産組合の小松重治さんは
「ことしは台風で稲が倒れましたが、まずまずの収穫量です。
将来的に神社の周辺で栽培が復活すれば」
と話していました。

生産組合はことし収穫したふさなりの一部を花の窟神社に奉納することにしています。

10/09 18:00