小野寺防衛大臣は、北朝鮮が、核爆発による強烈な電磁波で通信や電力に障害を与える「電磁パルス攻撃」に言及していることも踏まえ、都内の研究施設を視察し、万が一に備えて攻撃の防御に向けた研究を加速させる考えを示しました。

「電磁パルス攻撃」は、高高度で核爆発を起こし、発生した強烈な電磁波で地上の通信や電力などに障害を与えるもので、北朝鮮がこうした攻撃に言及しています。

これも踏まえ、小野寺防衛大臣は、東京・世田谷区にある防衛装備庁の「電子装備研究所」を訪れ、特殊な装置を使って発生させた電磁波を強めていくとパソコンの画面が消える実験の様子を視察しました。

また、担当者から防衛装備への影響を調べたり、防御策の開発につなげたりするため、来年度から「電磁パルス弾」の試作に着手することについて説明を受けました。

視察のあと小野寺大臣は記者団に対し、「北朝鮮が『電磁パルス攻撃を行う』と発言している現実もあり、万が一の場合に防衛上の重要な施設やライフラインが大きく損なわれないよう技術開発が必要だ」と述べました。


10月17日 14時36分
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