https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171020-00010001-doshin-hok

標高629メートル 低くても人気

週末に小樽市内外から多数の登山者が訪れる人気の低山、塩谷丸山(629メートル)で、
登山口近くの路上駐車に住民から苦情が出ている。住民が車庫から車を出せなかったり、
緊急車両の通過幅を確保できない事態も。塩谷丸山下町会の会長小池光男さん(67)は
「登山にはできるだけJRで来てほしい。駐車スペースの確保も必要」と訴えている。

高齢の住民、車を出せず

塩谷丸山は1時間半ほどで登頂でき、石狩湾や積丹半島の雄大な眺めを堪能できる。
登山口近くには8台ほど駐車できるスペースがあるが、週末はすぐに満車になる。
家族連れなど登山者は次々、幅員7・27メートルの傾斜の急な市道(清水沢分線)に車を止める。
道沿いには民家が7軒あり、体育の日の9日には13台が斜めに駐車。道路の余地は狭い所で
約2・5メートルしかなかった。駐車は禁じられていないが、幅3・5メートル以上の余地を
残さなければ道路交通法違反となる。

小池さんは「登山ブームで、車で来る登山客が増えた。近所の高齢夫婦が、車を出せず
買い物に行くことを諦めたこともある」と話す。混雑する日は車の列が150メートルにもなるという。

できるだけJRを使って

小樽山岳連盟の調査によると、昨年4〜11月に塩谷丸山に入山届を出して塩谷側から
登った人数は6904人。同連盟は無雪期の登山者は約1万人と推定する。会員で塩谷4に住む
五十嵐圭一さんは「多い時は1日100台が入れ替わりで駐車する」とみる。

駐車スペースは、2018年度開通予定の余市―小樽間の道横断道の工事を手がける
ネクスコ東日本が所有する。小樽市観光振興室は、工事終了後の協議で市が駐車スペースを
譲り受けることができれば、20台ほど駐車できるように整備をすることも検討したいと話す。

登山口へは、JR塩谷駅から徒歩約20分。同室は「車ではなく、できるだけJRを使って来てほしい。
市のホームページでも呼び掛けたい」と話している。


登山口周辺の登山者の車の列。道路幅の余地は約2・5メートルだった=9日撮影
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