産経ニュース2017.10.21 05:00更新
http://www.sankei.com/politics/news/171021/plt1710210006-n1.html

冷たい秋雨が降りしきった16日午後、東京・JR武蔵境駅南口。演説開始時刻の約15分前に姿を現した立憲民主党公認、菅直人は、にんまりと満足げな表情を浮かべていた。

 「頑張ります!」

 菅が駆け寄ると、笑顔で握手に応じる人が目立つ。平成26年の前回衆院選のときは、ほとんど誰もが素通りした演説に、40〜50人もの有権者らが耳を傾ける。スマートフォンで記念撮影する通行人も少なくない。

 「(安倍晋三政権の)めちゃくちゃな原発政策を、なんとか変えないといけない。枝野幸男さんが立憲民主党を立ち上げてくれて、(原発政策が曖昧だった民進党と違い)『原発ゼロ』とすっきりといえるようになった」

 演説でこう述べた菅は、首相経験者であるにもかかわらず、選挙区で24年、26年と連続して自民党公認、土屋正忠に敗れ、比例代表で復活当選している。

 特に土屋に1万6千票以上の差をつけられた前回は、衆院定数475(今回は465)の最後にぎりぎり滑り込み、「475番目の男」とも呼ばれた。

 今回も首相の安倍が衆院解散・総選挙を正式表明した25日の段階では、見通しは暗かった。26日付の自身のブログでは、希望の党代表の東京都知事、小池百合子に「日本のメルケル(独首相)になって」とラブコールを送ったが、すげなく「排除」の対象とされた。

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