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10月27日 20時22分

11年前、川崎市の高架下のトンネルで女性が殺害された通り魔事件で、横浜地方検察庁は、逮捕された37歳の男の刑事責任について調べるため、27日からおよそ3か月にわたって専門家による精神鑑定を行うことになりました。

11年前の平成18年9月、川崎市宮前区にある高架下のトンネル内の歩道で、近くに住むアルバイト、黒沼由理さん(当時27)を刃物で刺して殺害したとして、別の通り魔事件で刑務所に服役していた鈴木洋一容疑者(37)が殺人の疑いで逮捕されました。

2人に面識はなく、捜査関係者によりますと、鈴木容疑者は事件の動機について、逮捕前の任意の事情聴取に対し、「刃物で刺された女性が苦しむ顔が見たかった」などと説明していたということです。

しかし逮捕後の調べでは、これまでの説明に一貫性がないことなどから、横浜地方検察庁は、刑事責任を調べるため、27日から専門家による精神鑑定を行うことになりました。

鈴木容疑者は、26日、警察署から別の施設に身柄を移され、鑑定留置は来年1月までのおよそ3か月間行われるということです。

検察は、今後、鑑定結果を検討するなどして、最終的に起訴するかどうか判断するものと見られます。