10/28(土) 13:00配信
朝日新聞デジタル

 関西医科大付属病院(大阪府枚方市)の副院長を務める男性教授(63)が海外の学会に行くと偽ったカラ出張で、大学から約100万円を受け取っていたことが、大学への取材でわかった。聞き取り調査で事実関係を認め、大学は今月末で諭旨退職処分にすることを決めた。朝日新聞の取材に対し、この副院長は「家族がパリのディズニーランドに行った際の旅行費に充てた」と話した。

 大学によると、副院長は2014〜15年、米国と欧州で開かれた学会に参加したと偽り、航空費や宿泊費を大学に請求して現金を受け取っていた。外部から情報提供があり、大学は今年9月に調査を開始。副院長は大学の聞き取り調査に対し、「反省している。全額を返したい。(今回の約100万円の)ほかにも出張費の水増しが約80万円ある」と話したという。

 副院長は今月下旬、朝日新聞の取材にカラ出張だったことを認め、「本当に申し訳ない。(国などから支給される)公的な研究費ではなく、大学内部のお金だと思って安易に考えてしまった」と話した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171028-00000053-asahi-soci