「新北西太平洋鯨類科学調査計画(NEWREP-NP)」に基づき、太平洋側沿岸域で実施していた調査が、10月31日(火曜日)に終了しました。

1.調査の目的

本調査は、日本沿岸域におけるミンククジラのより精緻な捕獲枠算出を目的として、実施しているものです。
なお、NEWREP-NP(計画期間:2017年から2028年まで)では、沿岸域調査として、太平洋沿岸域と網走沿岸域でミンククジラの捕獲調査を実施することとしており、年齢情報等の生物学的情報の収集、胃内容物の餌生物種の同定・内容物量の測定等を行なっています。
本調査は、国際捕鯨取締条約第8条に基づき、農林水産大臣の許可を受けて実施されるものです。

2.調査実施主体

一般社団法人 地域捕鯨推進協会
調査総括 加藤 秀弘(国立大学法人 東京海洋大学 教授)
八戸沖調査団長 安永 玄太(一般財団法人 日本鯨類研究所)
釧路沖調査団長 磯田 辰也(一般財団法人 日本鯨類研究所) ほか

3.調査期間

八戸沖:平成29年7月18日(火曜日)〜8月20日(日曜日)(34日間)
釧路沖:平成29年9月 1日(金曜日)〜10月31日(火曜日)(61日間)

4.調査海域

北三陸から北海道にかけての太平洋側沿岸域
(青森県八戸市八戸港を中心とした沿岸域。その後、ミンククジラの回遊に合わせ、北海道釧路市釧路港を中心とした沿岸域。)

5.調査船

八戸沖:標本採集船 2隻 探索支援船 6隻
釧路沖:標本採集船 4隻

6.結果概要

(1)捕獲調査
・捕獲頭数:ミンククジラ 38頭 (目標捕獲頭数 80頭)
(うち八戸沖で3頭、釧路沖で35頭)
・発見頭数:ミンククジラ 53群55頭
(うち八戸沖で8群8頭、釧路沖で45群47頭)
・捕獲鯨の組成
雄 25頭(平均体長5.84m(4.62〜7.75m))
雌 13頭(平均体長6.45m(4.71〜8.58m))
・年齢情報や性成熟情報等を収集。
・胃内要物(マイワシなどの餌生物)等のデータを収集。
(2)今回の調査で得られたデータは、今後、詳細な分析を行った上で、国際捕鯨委員会(IWC)科学委員会に報告されるなど、北西太平洋における鯨類資源の保存及び管理に資する科学的知見の蓄積・増進に役立てられます。

7.参考

・平成29年7月18日付けプレスリリース「平成29年度北西太平洋鯨類科学調査(太平洋側沿岸域調査)」の実施について
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kokusai/170718.html
・NEWREP-NPの概要については、以下のURLで御覧になれます。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/whale/index.html

配信平成29年11月2日
水産庁 資源管理部国際課捕鯨室
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kokusai/171102.html

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