爆弾を仕掛けたなどとする爆破予告が5日午前、西日本各地で相次いだ。電車やフェリーなどの交通機関や百貨店などが対象で、いずれも不審物は見つかっていない。警察が威力業務妨害容疑などで捜査している。同日午前にはトランプ米大統領が来日しており、各地で厳戒態勢が敷かれていた。


 5日午前11時ごろ、京阪三条駅(京都市東山区)に対し、京阪電鉄に「三条駅を1時間後に爆破する」と男とみられる声で電話があった。同社は一時、同駅を封鎖し、全ての電車が同駅を通過するようにした。同日午後0時40分ごろに同駅での停車を再開したが、約8千人に影響した。

 同日正午前には、大阪府高槻市の百貨店「松坂屋高槻店」で、「店に爆破予告の電話があった」と大阪府警高槻署に通報があった。店側は安全確認のため一時、客を店外に避難させ、約1時間半後に営業を再開した。

 広島県でも5日午前、世界遺産の厳島神社がある宮島(同県廿日市市)行きのフェリーの運航会社に「船内に爆弾を仕掛けた。1時間後に爆破する」と電話があり、運航会社が一時、フェリーの運航を取りやめた。ほかにも滋賀県などで爆破予告があったとの情報もある。

http://www.sankei.com/smp/west/news/171105/wst1711050039-s1.html