先の衆院選の結果、衆参両院の野党第1党が異なる「ねじれ」が生じ、自民党が対応に苦慮している。

国会は通常、与野党の第1党同士が協議して運営されるが、衆院の立憲民主党と参院の民進党の風通しが悪く、
自民党が間を取り持つなど調整に手間取っている。

衆参両院で野党第1党が異なったのは、「55年体制」以降、事実上初めて。今回は連携が図られていない点で異例だ。

例えば、自民党は今特別国会の召集前、会期の設定や政府提出予定法案の扱いなどに関し、
衆院側で立憲民主党と協議したが、立憲は参院の民進党との意思疎通に動かなかった。
民進党は自民党の参院側と接触して動きを把握する状況で、与野党で会期の調整が済んだのは召集当日だった。

 立憲、民進両党が「断絶」している背景には、立憲参院議員の福山哲郎幹事長の民進党会派への残留が認められなかったことがある。
立憲の枝野幸男代表は「連携の意思がないと受け止めざるを得ない」と態度を硬化させたままだ。

 民進党の大塚耕平代表は、民進党出身者でつくる衆院会派「無所属の会」の平野博文元官房長官を国対委員長に起用。
同氏は立憲の辻元清美国対委員長と同じ大阪選出で、調整の円滑化を図ろうとする配慮がにじむ。
だが、立憲からは「平野氏は立憲を無視し自民党と折り合う可能性がある」(幹部)との声も漏れる。

今後も立憲、民進双方との調整が必要になりそうで、自民党幹部は「手間が倍かかる」と嘆く。

 (※詳細・全文は引用元へ→ 時事通信 17/11/11-14:59)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017111100384&;g=pol