https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171112-00000006-mai-life

学校現場で頭髪指導の在り方が問題になる中、頭髪が生まれつき茶色い東京都内の
20代女性が毎日新聞の取材に応じた。学生時代だけでなく、社会人になってからも
髪の色で肩身の狭い思いをしてきたという女性。「なぜ、社会はありのままを認めて
くれないのか」と問いかける。

女性は、母も弟も生まれつき髪が茶色い家系に生まれた。幼少時は特に色が明るく、
海外旅行では入国審査で「本当に日本人なのか」と疑われた。

母も幼少時、髪の色でいじめられた経験があり、自由な校風で知られる都内の
私立幼稚園に女性を入園させた。制服はなく、髪形も色も自由。髪の色を意識する
こともなく、中学までエスカレーター式で過ごした。

そんな女性に最初の壁が立ちはだかったのが、高校受験だった。母と10校近く
訪問したが、いずれも「黒く染めてください」と地毛での登校を断られた。地毛の色を
申請すれば黒くせずに済む「地毛登録」の制度がある私立女子校を見つけ、入学した。

教諭から黒染めを強要されることはなかったが、同級生らは「何で彼女だけ茶髪でいいの」
「地毛じゃなくて染めているよね」などと陰口をたたいた。「何で信じてくれないの。地毛の色は
『私らしさ』じゃないの」と悲しみが込み上げた。1年の終わりに学校を中退。海外の高校へ留学した。

留学先では髪も肌の色もさまざま。仲間は「いい髪の色だね」とほめてくれた。
帰国後はインターナショナル校に通い、短大へ進学した。

2度目の壁は就職活動だった。短大教授の助言で髪を黒く染めて就活を始めたが、
髪質のせいかすぐに色が落ちた。茶髪は地毛だと伝えた上で百貨店とレンタカー会社から
内定をもらったが、人事担当者はこう言った。「接客業なので茶髪はイメージが悪い。
入社までに黒く染めてください」

またか−−。怒りを抑えられず内定を辞退した。1年間のフリーターを経て、
昨年から警備会社で働いている。地毛での勤務はできるが、自分のやりたい仕事とは違う。

女性は今、再び髪を黒く染めようと思っている。冬に入社が内定している航空会社で働くためだ。
何度も迷ったが、夢のためと割り切った。女性は言う。「自分の髪の色を大事にしたい、と思って
これまで反発してきたけど、通用しなかった。これが日本の現実なんだ」


生まれつき髪が茶色い女性の3歳ごろの写真=東京都港区で、女性提供
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1が建った時刻:2017/11/12(日) 17:18:49.81