観測船「しらせ」、南極へ出発 過去最多の女性乗組員
朝日新聞:2017年11月12日21時12分
http://www.asahi.com/articles/ASKCB4HJZKCBUTIL021.html
掲載元でどうぞ=>【動画】南極観測船しらせが出港=中山由美、松井充撮影

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南極観測船しらせの乗組員は子どもを抱き、「5カ月間のおわかれ、寂しい」=12日午前9時20分ごろ、東京都中央区・晴海埠頭(ふとう)の船上、中山由美撮影


 南極観測船「しらせ」(基準排水量1万2650トン、宮崎好司艦長)が12日午前10時45分ごろ、南極へ向けて東京・晴海埠頭(ふとう)を出港した。
月末に成田空港から出発する59次観測隊を豪州で乗せ、来月下旬の昭和基地到着を目指す。
今季は基地周辺の海氷が薄めで、接岸しやすい状況だという。

 「がんばれよ!」「元気でね」。手や旗を振って家族や観測隊員たちが見送る中、しらせは汽笛を鳴らし、ゆっくりと岸壁を離れていった。
今年は1957年に昭和基地が開設されて60年。南極観測史を振り返るイベントが各地で開かれ、関心を高めた。
59次観測隊の土井浩一郎隊長は「気持ちいい青空が広がって、節目の年に幸先がいい門出。南極でしっかり成果をあげてきたい」と話した。

 59次観測隊は、公開で募った研究者らも同行し、総勢99人と過去最多。
10月28日に出発した先遣隊の18人は、南アフリカから国際共同チャーター便ですでに南極入りしている。

 しらせ乗組員は約180人で、女性11人はこれまでで最も多い。しらせは来年2月半ばに昭和基地を離れ、4月11日に帰国する。

 今年8月に南極観測仕様のヘリコプターが海上自衛隊岩国航空基地(山口県岩国市)で横転して壊れた。
しらせには残りの2機を搭載できたため、59次隊の観測活動への影響はないという。

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