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11月20日 5時03分

河野外務大臣は19日、訪問先のバングラデシュで、ミャンマーの少数派ロヒンギャの難民キャンプの視察などを行いました。このあと、河野大臣は、ロヒンギャをめぐる問題の早期解決を目指して日本が指導力を発揮していく考えを強調しました。

河野外務大臣は19日、訪問先のバングラデシュで、隣国のミャンマー西部のラカイン州から少数派のイスラム教徒、ロヒンギャの人たちが大勢避難している、国境付近にある難民キャンプを視察しました。

また、河野大臣は、首都ダッカに戻ってハシナ首相と会談し、避難民への支援などをめぐって意見を交わし、一連の日程を終えました。

このあと、河野大臣は記者団に対し、「キャンプでは何もかも足りないのが現実だ。避難民の6割は子どもで、3%近い女性が妊娠しており、水や食料、医療の支援や、子どもたちの教育もすべてやっていかなければならない。国際社会が連帯して、この状況を一刻も早く改善する必要がある」と述べました。

そして、河野大臣は、避難民の帰還に向けて、バングラデシュとミャンマーの政府間の対話をあと押しする考えを示したうえで、「アジアの中での出来事であり、日本がさまざまなリーダーシップをとっていく必要がある」と述べ、問題の早期解決を目指して日本が指導力を発揮していく考えを強調しました。