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2017年11月22日 1:42 発信地:英国

【11月22日 時事通信社】アフリカ南部ジンバブエを建国以来、約38年にわたって統治してきたムガベ大統領(93)が21日、辞任した。この日、大統領弾劾手続きを開始した議会のムデンダ議長が発表した。ムガベ氏が議会に辞任の意思を示す書簡を送付したという。

 ムガベ氏は1980年の英国からの独立後、強権的な手法で支配を続け、体制に大きな揺らぎはないとみられていた。だが、ムガベ氏が最近、グレース夫人(52)を後継に据える動きを強め、もともと大統領の座が禅譲されるとみられていたムナンガグワ前副大統領(75)を解任した。これを受け、前副大統領に近いとされる国軍指導部が15日に「反乱」を起こし、ムガベ氏を軟禁下に置いていた。

 ムガベ氏の後任にはムナンガグワ氏が有力視されている。

 議会は21日、ムガベ氏がグレース夫人への権力委譲を狙い、「憲法上の権限を悪用した」ことなどを理由に、弾劾手続きを開始。首都ハラレでは、大勢の市民らが大統領辞任を求め、通りに繰り出していた。(c)時事通信社