東京・赤坂の飲食店からみかじめ料名目で現金を脅し取ったとして、警視庁組織犯罪対策4課は23日、恐喝容疑で、東京都港区南麻布、指定暴力団住吉会系組員、塩野谷寿之容疑者(50)ら男9人を逮捕した。組対4課は認否を明らかにしていない。

 組対4課によると、塩野谷容疑者らは赤坂を縄張りとしており、新規出店したキャバクラやガールズバーなどに対し、「店を出すなら毎月の支払いは分かっているよな。盆暮れは倍だ」などと脅し、みかじめ料名目で毎月2万〜10万円を受け取っていたという。

 塩野谷容疑者らは平成27年以降、少なくとも20〜30店舗から4千万〜5千万円を脅し取っていたとみられ、組対4課はみかじめ料が暴力団の資金源になっていたとみて調べている。

 逮捕容疑は、27年1月〜29年9月ごろ、赤坂の飲食店の責任者ら3人に対し、「毎月5万円、盆暮れは10万円を付き合ってもらえないか」などと、現金計約350万円を脅し取ったとしている。

 都内では今年6月、銀座の飲食店からみかじめ料名目で金銭を脅し取ったとして、指定暴力団山口組系組長の男らが逮捕されている。

配信2017.11.23 19:26更新
産経ニュース
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