神奈川県座間市のアパートで9人が遺体で見つかった事件で、群馬県の女子高校生が行方が分からなくなった当日、神奈川県内で購入したTシャツに着替えていたことが捜査関係者への取材でわかりました。警視庁は、別の女性に対する殺人の疑いで再逮捕された白石隆浩容疑者の供述などから、女子高校生の居場所をわかりにくくするため、着替えを指示した疑いがあると見て調べています。

この事件で、白石隆浩容疑者(27)は先月23日に神奈川県座間市のアパートの部屋で東京・八王子市の23歳の女性を殺害した疑いで再逮捕され、警視庁によりますと、男女9人を殺害したことを認めているということです。

9人のうち群馬県の15歳の女子高校生は、ことし8月28日に行方がわからなくなり、当日の夕方に座間市の隣の相模原市内で黒いTシャツを購入し、その後、小田急電鉄の片瀬江ノ島駅で降りたことがICカードの記録などから分かっています。

女子高校生は駅に到着したときには家を出た際の服装でしたが、その後、近くの防犯カメラに購入したばかりの黒のTシャツを着た姿が写っていたことが捜査関係者への取材で新たにわかりました。

駅のトイレでは高校生の携帯電話やICカードも見つかっていて、白石容疑者は「所持品を捨てて、服を着替えるように言ったかもしれない」などと供述しているということです。

警視庁は、防犯カメラで女子高校生の居場所が把握されるのを避けようと、着替えを指示した疑いがあると見て調べています。

配信11月24日 5時17分
NHK NEWS WEB
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