天皇陛下の譲位後の住まいについて、天皇、皇后両陛下が転居する予定の東宮御所(東京都港区)を改修する間、高輪皇族邸(同区、旧高松宮邸)に仮住まいされる方向で調整が進められていることが24日、宮内庁関係者への取材で分かった。旧高松宮邸は現在使われておらず、修繕が必要。12月1日の皇室会議を経た譲位の期日決定を受け、宮内庁は来年度予算案に経費を盛り込む。

 仮住まいは当初、赤坂御用地内の赤坂東邸が有力だったが、譲位後に皇位継承順位1位の「皇嗣」となる秋篠宮さまが要人らとの面会に使われる可能性があり、見送られる見込み。

 宮内庁は、新天皇となる皇太子さまや秋篠宮さまのご活動を優先する両陛下のお考えも踏まえて判断。別の候補地だった葉山御用邸(神奈川県葉山町)も利便性の観点から現実的ではないとされた。

http://www.sankei.com/life/news/171124/lif1711240038-n1.html