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12月9日 18時05分

東京 江東区の「富岡八幡宮」の近くで、神社の女性の宮司が切りつけられて殺害されるなど、合わせて3人が死亡した事件で、宮司が襲われてから弟が自殺するまではおよそ3分間だったことが警視庁への取材でわかりました。警視庁が当時の状況をさらに調べています。

7日夜、東京 江東区富岡の路上で近くの富岡八幡宮の宮司の富岡長子さん(58)と運転手の33歳の男性が男女に刃物で切りつけられ、長子さんが死亡し男性も大けがをしました。また、長子さんの弟の富岡茂永容疑者(56)と妻の真里子容疑者(49)もすぐ近くで倒れていて、茂永容疑者が妻と一緒に長子さんと運転手に切りつけ、さらに妻を殺害して自殺したと見られています。

警視庁が周辺の防犯カメラの映像を確認したところ、車で帰宅した長子さんや運転手が襲われたあと、茂永容疑者が自殺するまではおよそ3分間だったことが警視庁への取材でわかりました。また、茂永容疑者らが長子さんの自宅近くで待ち伏せしているような様子も写っていたということです。

警視庁は周到に準備をしたうえで切りつけたと見て、当時の状況をさらに調べています。
富岡八幡宮の弁護士が会見
事件を受けて、富岡八幡宮の顧問弁護士の佐藤歳二弁護士が会見し「今回の凄惨(せいさん)な事件に接し、ただただ驚き、深い悲しみを覚えています」という八幡宮のコメントを読み上げました。

そして、ことしになって富岡茂永容疑者が富岡八幡宮の複数の関係者に電話をかけて、長子さんを中傷するような内容を話していたことや、妻の真里子容疑者の名前で、長子さんを非難する内容の文書が神社本庁に送られていたことなどが説明されました。

ことし7月には弁護士が茂永容疑者に対してこうした行為をやめるよう求める文書を送り、その後は特にトラブルなどはなかったということです。