車検不正 民間車検場の社長らを贈収賄容疑で再逮捕
12月10日 12時16分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171210/k10011253461000.html

違法に改造したダンプカーの車検を不正に通したとして、都内の民間の車検場の社長らが逮捕・起訴された事件で、警視庁は社長らが車検を通す見返りに現金を受け取っていたとして収賄などの疑いで再逮捕しました。
収賄などの疑いで再逮捕されたのは東京・稲城市にある国の指定を受けた民間の車検場の社長、大庭猛容疑者(59)ら2人で、違法に改造したダンプカー3台の車検を不正に通す見返りに現金12万円を受け取った疑いが持たれています。

ダンプカーを所有する山梨県上野原市の土木建築会社の社長、木下健二容疑者(43)も贈賄などの疑いで再逮捕されました。

大庭容疑者らは土砂などを多く積めるよう荷台に「さし枠」という板を取り付けたダンプカーの車検を不正に通したとして逮捕・起訴され、国の指定を受けた車検場の役員は公務員とみなされるため、警視庁は車検代金の一部が賄賂にあたる疑いがあるとして調べていました。

警視庁によりますと、調べに対していずれも容疑を認め、大庭容疑者は「借金があり、売り上げを伸ばすために不正な車検でも断ることができなかった」と供述しているということです。
警視庁はこの車検場が不正を繰り返していたと見て調べています。