http://www.sankei.com/smp/world/news/171214/wor1712140008-s1.html

 国連専門機関の国際電気通信連合(ITU)は13日、2016年に世界で廃棄されたコンピューターや携帯電話、家庭用電子機器などの「電子ごみ」は推計4470万トンで、このうち回収しリサイクルされたのは約20%にとどまるとの報告書を発表した。

 スマートフォンなどの普及に伴い、電子ごみは世界的に増加傾向にあり、21年には5220万トンに達すると予測した。

 電子ごみは鉛や水銀、カドミウムなどの有害物質を含んでいることがあり、廃棄の過程で環境や人体に悪影響を与えることが懸念される。ITUは「全世界の世帯の5割以上がインターネットにアクセスするデジタル依存社会を迎えた現在、電子ごみの処理は喫緊の課題になっている」と指摘、各国に電子ごみの廃棄規制とリサイクルの強化を求めた。(共同)