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12月16日 17時40分
政府が中心になって日本産のコメの輸出促進をはかる中、中国の大手ラーメンチェーンが富山県産のコメ、72トンを購入し、中国全土で16日から新たなメニューとして提供することになり、今後の輸出拡大につながると期待されています。

中国の大手ラーメンチェーン「味千拉麺」は16日から、上海など中国国内のおよそ600店舗で、富山県産のコシヒカリを使った焼き魚やとんかつ定食など新たなメニューの提供を始めました。定食の価格は、日本円でおよそ650円から820円で、店頭でのコメの販売も行います。

今回、購入した富山県産のコメは72トンに上り、去年、日本から中国に輸出したコメの20%の量にあたるということで、まずは2か月間、提供することにしています。

上海市内の店舗では、16日、大勢の人たちが、早速日本のコメを味わっていました。このうち13歳の男子中学生は、「日本の料理が好きですが、このコメは、これまで食べたなかでもいちばんおいしいものの一つです」と話していました。また、男性客は、「もっと多くの場所で、多くの種類の日本のコメが食べられると、さらによいと思います」と話していました。

日本米の輸出を進めているJETRO=日本貿易振興機構、上海事務所の小栗道明所長は、「これをきっかけに、今後、日本の安心、安全、おいしい日本産の食材がより広がっていくことを期待しています」と話していました。

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