http://www.sankei.com/smp/affairs/news/171223/afr1712230002-s1.html

タレントの故やしきたかじんさんの闘病生活を描いた作家百田尚樹氏の書籍「殉愛」をめぐり、やしきさんの長女が名誉を傷つけられたなどとして、発行元の幻冬舎(東京)に損害賠償などを求めた訴訟は、365万円の支払いを命じた2審東京高裁判決が確定した。最高裁第1小法廷(山口厚裁判長)が21日付で、幻冬舎側の上告を受理しない決定をした。

1審東京地裁は、やしきさんをしのぶ会で、長女らしき人物がやじを飛ばしたとする記載について、真実ではなく、名誉毀損に当たると認定。330万円の支払いを命じた。2審東京高裁は別の記述によるプライバシー侵害もあったとして、賠償額を35万円増やした。1、2審とも出版差し止めは認めなかった。