愛知県の人口、初の「自然減」に 転入で人口増加は続く
12/26(火) 22:48配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171226-00000094-asahi-soci

 愛知県は25日、昨年10月から今年9月までの1年間で、人口(外国人を含む)が1956年の調査開始以来初めて、死亡が出生を上回る「自然減」になったと発表した。

 県の人口動向調査によると、今年9月末までの1年間で死亡数が出生数を2368人上回った。前年は出生が死亡より1752人多く、「自然増」だった。

 総務省によると、昨年9月までの1年間では都道府県別で自然増だったのは愛知のほか東京都と沖縄県だけだった。

 県内の市町村別では、東栄町(2・51%減)や豊根村(1・88%減)など過疎化が進む東三河地域の自然減が顕著だった。

 これに対し、自然増加率1位は名古屋のベッドタウンとして人口が増えている長久手市(0・64%)。2015年国勢調査では平均年齢(38・6歳)が全国の市町村で最も若く、自然増を押し上げたとみられる。

 一方、愛知の人口は増え続けている。前年比で1万9220人(0・26%)増え、752万6911人だった。転入数から転出数を差し引くなどした「社会増」が2万1588人と、7年連続増だったことが背景にある。

 県は一昨年、20年ごろまでは人口が増加するとの試算を公表。産業振興策などで若者を呼び込めれば、「60年も人口700万人を維持できる」との見通しを示している。(北上田剛)