http://www.sankei.com/smp/west/news/171231/wst1712310042-s1.html

「殺したる!」。静かな通りに男のうなり声が繰り返し響いた。31日午後、京都市伏見区の路上で男性2人が男に刃物のようなもので刺され、1人が死亡した事件。「怖い。初詣にも行けない」。正月準備に追われる大みそかの街に衝撃が走った。

 「ただごとではない」。目撃した近所の50代女性は恐怖を感じ、慌てて110番した。男らが言い争う声はしばらく続いた。ワゴン車が急発進し、近くの寺の塀にぶつかりながら、数十メートル離れたカーブ付近で停車。刺された男性は血だらけで倒れ、集まった人が「しっかりしいや」と励ましていた。

 刺した男は逃走。現場付近は規制線が張られ、鑑識の警察官がワゴン車の周辺を調べるなど、物々しい雰囲気に包まれた。

 近所の主婦(53)は外出先から戻ると、家の前にワゴン車が止まっていた。バンパーが壊れ、運転席のシートに血が付いているのが見えた。

 主婦は「小さな子供がいるので(犯人が)早く捕まってもらわないと怖い。夜中に初詣に行きたいが、外にも出られない」と困惑していた。

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