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1月12日 0時27分気象
上空の強い寒気と強い冬型の気圧配置の影響で新潟県の一部ではこの24時間に80センチも積雪が増えるなど、西日本から北日本の日本海側を中心に大雪となっています。13日にかけて日本海側を中心に大雪が続くおそれがあり、気象庁は、積雪や路面の凍結による車の立往生など、交通への影響に警戒するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、上空の強い寒気と強い冬型の気圧配置の影響で、西日本から北日本の日本海側を中心に広い範囲で断続的に雪が降り、この24時間に降った雪の量は、多いところで40センチから90センチ近くに達しています。

新潟県を中心に積雪が急速に増えていて、午前0時の積雪は、新潟県阿賀町津川で1メートル56センチと、11日午前0時からの24時間で80センチも増えています。

また、11日朝の時点で積雪が無かった新潟市でも43センチまで増えました。このほか、山形県大蔵村肘折で2メートル55センチ、広島県北広島町の八幡で1メートル20センチ、金沢市で32センチなどと、ところによって平年の3倍を超える大雪となっているほか、長崎市で8センチなど、九州や四国の平地でも、雪が積もっているところがあります。

寒気の流れ込みや強い冬型の気圧配置が続くため、13日にかけて西日本から北日本の日本海側を中心に断続的に雪が降り、大雪が続くおそれがあります。

12日夕方までの24時間に降る雪の量は、いずれも山沿いの多いところで、北陸で70センチ、新潟県で60センチ、北海道と近畿で50センチ、中国地方と岐阜県で40センチ、東北と長野県で30センチ、九州北部で20センチ、九州南部と四国で15センチと予想され、その後も雪が続く見込みです。

また、強い寒気の影響で12日は全国的に気温が低くなり、朝の最低気温は仙台市で氷点下4度、名古屋市と広島市で氷点下2度、東京の都心と大阪市、それに長崎市で氷点下1度などと予想され、北海道から九州にかけての広い範囲で厳しい冷え込みになる見込みです。

気象庁は、積雪や路面の凍結による車の立往生など、交通への影響に警戒するとともに、雪崩や着雪、それに水道管の凍結などにも十分注意するよう呼びかけています。

新潟 三条 大雪で電車動けず

JR東日本によりますと、11日午後7時前、新潟県三条市のJR信越線の踏切で、新潟発長岡行きの普通電車の運転士から「大雪の影響で動けなくなった」と連絡がありました。電車は4両編成で600人ほどが乗っているということです。

気象台によりますと、現場に近い長岡市の午後7時の積雪は43センチでした。

JRは、電車が止まっている周辺で除雪作業を進めていて、終わり次第、運転を再開することにしています。

大雪の影響で動けなくなっている電車に乗っているという男性は「電車は長岡方面に向かって三条市の東光寺駅を出て次の帯織駅に向かう途中で停車しました。いったん動いたものの再び止まって、それから動いていません。乗客で具合が悪くなった人はおらず、車内は特に混乱はないですが、運転再開の見通しが立たないのでみんな不安に思っています」と話していました。

新潟空港 夜は滑走路閉鎖

新潟空港では積雪のため断続的に滑走路を閉鎖して除雪作業を行っていましたが、11日夜は閉鎖することを決め、これから発着を予定していたすべての便の欠航が決まったということです。

これにより新潟空港を発着する便は11日、新潟と大阪や福岡を結ぶ便など27便が欠航になりました。
(>>2以降に続きあり)