http://news.livedoor.com/article/detail/14197337/

上空を黒い噴煙が覆い、辺りに噴石が降り注いだ。

群馬県草津市の草津白根山が23日、噴火した。

スキー場を訪れていたレジャー客らを噴石が襲い、現場は混乱に包まれている。

「午前10時頃、雷のようなドーンという大きな音が聞こえた」。友人とともに草津国際スキー場を
訪れていた千葉県鎌ヶ谷市の高校3年生(17)は取材に対し、噴火当時の様子をそう振り返った。

リフトに乗る直前、「白根山が噴火しました。下山し屋内に避難してください」というアナウンスが流れ、
ロッジに避難したという。高3は「噴石は自分のいるところまでは来ていないが、もう少し早く上に
登っていたら……」と恐怖をにじませた。

群馬県長野原町の新聞販売業(60)のもとには23日午前10時15分頃、同スキー場のゴンドラに
乗っていた次男(28)から慌てた声で電話があった。「山から煙が出て、あたりが真っ暗になった」
「噴石が飛んできてゴンドラに当たった」――。

新聞販売業によると、次男は妻、長男(32)の3人でスキーを楽しんでいた。次男の話では、
ゴンドラは山頂駅の手前約200メートルのところで停止した後、再び動き出して駅にたどり着いた。
午前11時現在、数十人のスキー客が山頂駅内で避難しているという。

新聞販売業は「雪崩もあったようで心配だ。無事に下山できるといいのだが」と不安を口にした。

同県草津町で菓子店を営む女性(66)は「午前11時頃に友人から連絡が来て、白根山を見上げると
普段見ない黒い雲が山頂付近から上っていた。30台以上の救急車や消防車、パトカーが行ったきり
帰ってこない。犠牲になる人がいなければ良いのだが……」と心配そうに話した。