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もし一般に労働と個人が自由であるならば、その時は売春の自由も存在しなければならない。
売春は自由意思に基づく労働サービスの販売である、そして 政府はこのような販売を禁じたり制限する権利を持たない。
街路を歩きながらの取引のより過酷な面の多くは売春宿の違法化によりもたらされている。
長続きする売春宿は長期に渡り顧客の間の信用を育む事を願うマダムにより運営されていたので、
売春宿は高品質のサービスを提供し彼女らの"ブランドネーム"を築く為に競争していた。
売春宿の違法化はこれが常に伴う全ての危険と品質の一般的な低下と共に売春を不安定な存在である
"ブラックマーケット"に追いやっているのである。
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暴力の使用から人々を守る事、彼らの身体や財産の暴力的な侵害から彼らを守る事が法的暴力の唯一の役割である。
しかしもし政府がポルノを違法化するとしたら、その時は政府それ自身が本物の無法者となる、
なぜならそれはポルノ媒体を製造し、販売し購入し或いは所有する人々の所有権を侵害するからである。

マレー・ロスバード、For a New Liberty.
マレー・ロスバードは20世紀のアメリカ合衆国における代表的な自然法哲学者、経済学者、歴史学者である。
彼はリバタリアン運動の中心的な指導者の一人であり、20世紀で最も偉大なリバタリアン理論家、ミスター・リバタリアンとも呼ばれる。

禁酒法が制定された時、全ての人は新しい道徳の時代の幕開けを予想した。
ビリー・サンデイは次の様に述べる、”スラムはまもなく記憶に過ぎなくなるだろう。
我々は監獄を工場にし、刑務所を貯蔵庫とトウモロコシ倉庫にするだろう。
男性は今や直立歩行し、女性は微笑み、子供達は笑うだろう。地獄は永遠に空室であるだろう。”...

現実は反対である。...

アルコールを禁止する事は単にその生産と消費を”アンダーグラウンド”に追いやり、
そしてその双方を増加させると言う予想に反する効果を持った...
多くの人々はそれが違法になったと言う理由で、今まで以上に、或いは初めて酒を飲んだ。
”人々は高い目的感覚で、あなたが今日殆ど見ない熱心な飲酒の種類で反抗的に飲んでいた。”

彼らが飲んでいた場所の一つは”潜り酒場”であった。例えば、ニューヨークのロチェスターでは、
禁酒法前の時代の500の認可された酒場は酒が違法化された時に二倍の潜り酒場に取って代わられた。
オールバニのイーグルストリートには18の潜り酒場が存在した、禁酒法前には3つの酒場しか存在しなかったのにである。...

禁酒法はまた蒸留酒を現在の麻薬の様に、遥かに強力にし、そしてアルコール依存症はより一般的になった。
禁酒法の11年後に、イギリスの著者G・K・チェスタートンは”アルコール依存症はそれが今日のアメリカを脅かしている様な厄災を脅かしていなかった。
16歳の少女達がダンスに行き、生のアルコール飲料を飲む事は普通ではなかった”と述べた。
アルコールにより誘導された死は現れ増加した。

...相当の人々がアルコール飲料を飲んでいたが、彼らは違法な代物の製造や流通に関与せず、
それらの職種は我々の歴史において最も性質が悪く暴力的な悪党に委ねられた。
犯罪率は”大騒ぎの20年代”に急上昇した、その大部分は禁酒法が関連していた。

ルエリン・ロックウェル、The Economics of Liberty収録、ローレンス・リード、Would Legalization Increase Drug Use?
ローレンス・リードはアメリカ合衆国の経済学者、Foundation For Economic Educationの代表である。97864513