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要するに、全ての子供は彼が生まれてそれ故にもはや彼の母親の身体内部に含まれなくなるや否や独立した存在であり、
可能的な成人であると言う理由で自己所有権を所有すると言う事になる。
それ故に親が彼を不具にして、拷問して殺す事により彼の身体に対して侵略を仕掛ける事は必ず不正であり侵害である。
他方で、"権利"の概念自体は誰も適切に干渉する事が出来ない個人の行動の領域を定める"消極的な"ものである。
それ故に誰も積極的な行動を行う様に誰かを強いる"権利"を持つ事は出来ない、
その場合にはその強制は、強制されている個人の身体や財産の権利を侵害する。
こうして、我々はある人は彼の財産に対する権利(言い換えれば、彼の財産が侵害されない権利)を持つと述べる事が出来るが、
我々は誰かは"生存賃金"に対する"権利"を持つと述べる事は出来ない、
それは誰かがこのような賃金を彼に提供する様に強いられると言う事を意味する、
そしてそれは強制されている人の所有権を侵害するからである。
結果として、これは、自由社会においては、誰も別の誰かの為に何かを行う為の法的義務を負わされる事は出来ないと言う事を意味する、
なぜならそれは前者の権利を侵略するからである、
そしてある人が別の人に対して持つ唯一の法的な義務はその他の人の権利を尊重する事である。

マレー・ロスバード、The Ethics of Liberty.
マレー・ロスバードは20世紀のアメリカ合衆国における代表的な自然法哲学者、経済学者、歴史学者である。
彼はリバタリアン運動の中心的な指導者の一人であり、20世紀で最も偉大なリバタリアン理論家、ミスター・リバタリアンとも呼ばれる。

彼の年齢に関わらず、我々は逃げ出す為の、そして彼を自由意思に基づいて受け入れる新しい養親を見つける為の、
或いは彼自身で自立して生きていく事を試みる為の絶対的な権利を全ての子供に認めなければならない。
親達は帰ってくる様に子供を説得する事を試みる事が出来るが、彼らを連れ戻す為に暴力を用いる事は
全く容認し得ない子供達の奴隷化であり彼らの自己所有権の侵害である。

マレー・ロスバード、The Ethics of Liberty.
マレー・ロスバードは20世紀のアメリカ合衆国における代表的な自然法哲学者、経済学者、歴史学者である。
彼はリバタリアン運動の中心的な指導者の一人であり、20世紀で最も偉大なリバタリアン理論家、ミスター・リバタリアンとも呼ばれる。
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