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もし平等な自由の法が大人にだけ適用されるならば、つまり、人は権利を持つが、子供は権利を持たないと主張されるならば、
我々は直ちに次の質問に遭遇する事になる、つまり、子供はいつ人になるのですか?
一体どんな時期に人間は権利を持たない状態から抜け出し、権利を持つ状態に入るのですか?
返答として制定法の恣意的な宣言を引用するほどの愚かさを持つ者は存在しないだろう。
その質問は制定法を超える根拠に対してである、つまり、平等な自由の法による承認は
どんな大人の属性に依存するのかについての説明の要求である。
若者は彼の声の高さが1オクターブ下がった時に人間としての権利を認められるべきだろうか?
或いは、彼が髭を剃り始めた時か?或いは彼が成長をやめた時か?
或いは、彼が100キロの重さを持ち上げる事が出来る様になった時か?
我々は年齢や身長や体重や筋力や生殖能力や知力のテストを採用するべきか?
しかし誰が真の基準を選ぶ事が出来るのか?そしてどんな資格が選ばれるにせよ、それは
現在大人と考えられている多くの人々を子供に分類してそのリストから除外する一方で
現在普遍的合意により子供と考えられている人々をそのリストに含む事になると言う
異議に誰が答える事が出来るのか?

…人は平等な自由の法が創造主の意志から演繹される一連の推論が子供に認められないと言う事を示す事が出来ない限り、
そして彼が一体いつ子供は大人になるのかを正確に示す事が出来ない限り…彼は子供と大人の権利は等しいと認めなければならない。…

平等な自由の法は大人だけではなく子供にも適用される。その結果として子供達の権利は大人の権利と等しい。
それらの権利を侵害するので、強制の使用は誤りである。現在親と子供の間に一般的に存在している関係はそれゆえに邪悪である。
多くの人々はこれらの主張を感情的に否定するかも知れないが、我々は感情的な異議を無視して論理的に正しい結論を支持しなければならない。

ハーバート・スペンサー、Social Statics.
ハーバート・スペンサーはイギリスの哲学者、社会学者である。
彼は例外なしに全ての人に妥当する平等な自由の原理を中心とした自由放任主義の哲学を提唱した。3164987