米軍のF16戦闘機が燃料タンクを投棄した小川原湖(奥)=20日午前11時40分、青森県東北町で
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二十日午前八時四十分ごろ、青森県の米軍三沢基地所属のF16戦闘機が離陸直後にエンジン火災を起こし、基地近くにある小川原(おがわら)湖(同県東北町)に燃料タンク二個を投棄した。同機は離陸の三分後に三沢基地に引き返して着陸した。米軍から連絡があり、小野寺五典(いつのり)防衛相が閣議後の記者会見で明らかにした。東北防衛局三沢防衛事務所によると、けが人や被害は確認されていない。

小川原湖の地元漁師によると、燃料タンクとみられる物体は、シジミ漁をしていた船から約四百メートルの距離に落下。付近では四、五隻が操業し、十五メートルほどの水しぶきが上がった。二十日午前八時五十分ごろ、地元漁協から町に「小川原湖に何かが落ちた」と通報があった。

投棄されたのは機体に外付けしている燃料タンク。湖面に油や部品のような物が浮いているのを防衛省職員が確認。燃料タンクは長さ四〜五メートルの円すい型で、F16には通常、左右の主翼下に二個か、機体中央下部に一個が装備されている。

午前七時半ごろからシジミ漁をしていた山田正彦さん(52)によると、ごう音がして氷の張った湖の上に物体が落ち、高さ約十五メートルの水しぶきが上がった。現場は湖の南側で水深は約一〇メートルという。山田さんは「すごい水しぶきで驚いた。当たっていたらと思うと冗談じゃない。けが人がいなくて良かった」と話した。

小野寺氏は会見で「(着陸の際の)安全のために投棄したのではないかと思っている。なぜ事故が起きたか、米側に原因を含めた状況の説明を受け、再発防止を申し伝えたい」と話した。

青森県警は小川原湖南東側の同県三沢市の市道約五キロを通行止めにした。燃料タンクに有害物質が含まれている恐れがあり、念のための措置としている。

米軍機を巡っては一月以降、沖縄県でヘリコプターが不時着を繰り返すなどトラブルが相次いでいる。陸上自衛隊のヘリも二月、佐賀県神埼市の民家に墜落し、乗員の二人が死亡するなどした。

<F16戦闘機> 機動性が高く、戦闘機同士の戦闘や対地攻撃に優れた多機能戦闘機。1970年代から飛行し、改良を繰り返して多くの派生型もある。航続距離が長く、米軍などが使用しているが、自衛隊は採用していない。

2018年2月20日 夕刊
東京新聞
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