東日本大震災のがれき処理をめぐり、産業廃棄物の再利用に関する宮城県の補助金をだまし取ったとして、仙台地検が詐欺容疑で、廃棄物処理会社「タイワコスミックミリュー」(宮城県大和町)を家宅捜索したことが23日、捜査関係者への取材で分かった。

県は平成23〜24年度、同社のがれきや木くずの破砕機に、補助金計約3600万円を支給した。捜査関係者によると、同社はこの補助金について、機械の関連費用を過大に見積もるなど虚偽の申請をして、詐取した疑いが持たれている。

 同社は焼却灰を違法に埋めたとして、27年8月に罰金刑を受けた。県はその後、補助金交付決定の取り消しと返還を命じたが、全額返還していない。

 地検は22日の家宅捜索でパソコンや関係書類などを押収。立件に向け関係者に事情を聴く。


産経ニュース 2018.2.23 16:27
http://www.sankei.com/smp/affairs/news/180223/afr1802230029-s1.html