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2月25日 5時19分
内戦が続くシリアの首都近郊の東グータ地区では、24日もアサド政権側の激しい攻撃が続き市民の犠牲者が500人を超える事態になっています。

シリアのアサド政権は、ロシア軍の支援を受けて首都ダマスカス近郊にある反政府勢力の拠点、東グータ地区に対し今月18日から空爆や砲撃を強化していて、巻き添えになる市民が増え続けています。

イギリスを拠点に内戦の情報を集めている「シリア人権監視団」によりますと東グータ地区では24日も、政権側の空爆で市民35人が死亡し、この1週間で、市民の犠牲者は子ども127人を含む513人に増えたということです。

けが人も2400人余りにのぼり、病院が破壊され医薬品も不足するなど厳しい状況に陥っています。

アサド政権は首都の脅威となる東グータ地区を奪還するため地上部隊を攻め込ませる準備を進めているとみられ、このまま攻撃が止まらなければさらに多くの市民が犠牲になると懸念されています。