青森県の八甲田山系で1月、樹氷がピンクのスプレーで落書きされているのが見つかった。落書きには中国国内で使用されている「簡体字」の漢字も含まれていたことから、落書きをしたのは「中国人ではないか」という声があった。

 しかし、樹氷に落書きをしたのはミャンマー国籍の29歳の男であったことがわかり、中国では「中国人は無実なのに疑われ、罵られた」という声があがっている。中国メディアの海外網は22日、日本の警察が樹氷にスプレーで落書きをしたとして、ミャンマー人の男を威力業務妨害容疑で逮捕したことを伝え、中国人に対する疑念は晴れたと伝えている。

 青森県の八甲田山では樹氷が冬の観光資源となっているが、1月に樹氷がピンクのスプレーで落書きされているのが見つかった。「誕生日おめでとう」といった意味の落書きが英語や簡体字の漢字で書かれており、当時の現場ではスプレーを手に落書きしている男女が目撃されていた。スキー客が男女に対して落書きをやめるよう咎めても、男女らは落書きをやめず、最後には記念撮影をしていたという目撃談もあったという。

 記事は、警察の発表としてミャンマー人の男は恋人とスキーをするために八甲田山を訪れ、恋人を喜ばせるために「誕生日おめでとう」などと樹氷に落書きしたと供述していることを紹介。また、落書きには簡体字の漢字が含まれ、中国語らしい言葉で話をしていたという目撃談があったことから、一部で「中国人の仕業ではないか」という疑いの声があがり、「中国人は民度が低い」、「中国人はもう日本にくるな」といった書き込みも見られたと紹介した。

 一方、落書きは中国人によるものではなかったことが明らかになったことについて、「中国人は無実なのに疑われ、罵られた」と伝え、疑いが晴れたことを喜びつつも、中国人が疑われたという事実があることには不快感を示している。(編集担当:村山健二)

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