”動かない鳥”として人気 上野動物園のハシビロコウが死亡 年齢推定23歳以上
2018年3月2日 15:47 スポニチ Sponichi Annex 社会
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2018/03/02/kiji/20180302s00042000154000c.html

上野動物園は2日、同園で飼育していたハシビロコウのオス「シュシュ・ルタンガ」が1日に死亡したと発表した。
死因は動脈硬化と感染症による心不全。
2007年6月21日にドイツのフォーゲルパークから来園。
年齢は推定23歳以上だった。

ハシビロコウはペリカン目ハシビロコウ科の大型鳥類で、巨大なくちばしが特徴。
極端に運動量の少ない「動かない鳥」として近年テレビ番組などで取り上げられることが多く、飼育している日本の各動物園で人気を集めている。

上野動物園の発表によると、「シュシュ・ルタンガ」は1月下旬から右脚裏に出血が見られ、バックヤードで治療を行っていたが、2月中旬に関節部に炎症が生じ、歩行時に脚を引きずるように。
一時的に元気を取り戻したこともあったが、今月1日午後に脱力が見られ、午後5時45分に死亡を確認した。

解剖の結果、重度の動脈硬化が見られ、感染症を併発したため心不全を発症したものと思われ、今後は病理組織検査などを実施し、さらに詳細な死因について検討するとしている。

「シュシュ・ルタンガ」は野生由来の個体で、上野動物園のメスたちと同居を試みたが繁殖には至らなかったという。
シュシュ・ルタンガの死亡により、上野動物園のハシビロコウはオス1羽、メス3羽となった。