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3月6日 3時12分
検査データの改ざんを繰り返していた大手鉄鋼メーカー「神戸製鋼所」は、一連の問題の経営責任を明確にする必要があるとして、川崎博也社長が辞任することを5日に開いた取締役会で決めたことがわかりました。

去年10月以降、アルミや銅製品などの検査データの改ざんが相次いで明らかになった神戸製鋼は6日、不正の原因などについて外部の弁護士でつくる調査委員会の最終報告の内容を公表することにしています。

関係者によりますと、この最終報告を受けて、神戸製鋼は5日に取締役会を開き、一連の問題の経営責任を明確にする必要があるとして、川崎社長が辞任し、来月から経営体制を刷新することを決めました。

川崎氏は63歳。平成25年に社長に就任して以降、神戸市にある製鉄所の高炉の閉鎖を決めるなど経営の構造改革を進めてきました。
しかし一連の問題でグループ内に不正がまん延していたことが明らかになったうえ、一部の製品では安全性を示すJIS=日本工業規格の認証が取り消されるなど、法令違反にも発展し、トップとしての責任を問う声が強まっていました。

神戸製鋼は、6日、調査委員会の最終報告の内容とともに川崎社長の辞任を含む社内処分についても公表する方針です。